【中古パソコン購入時の注意】液晶モニタのドット欠けについては後から対処はしてくれない
イラスト:Wikipediaより CC-SA-1.0
なぜ中古店舗は液晶モニタのドット欠けを理由とした返品に応じないのか?
液晶に、なんらかのドット欠けがあることは、よくありますが、当然ですが、たいがいの中古ショップはノウハウが積みあがっています。そのため原則としてはこのようなことでの返品はできないということが多いです。ただ、我々としては中古PCで買うということですから、唯一のメリットとして展示しているものであれば目視確認できるのです。これは新品においてもできないことですから、これだけは中古が新品よりも誇れる部分です。(新品の場合は展示品販売でもない限りは、実際に店頭で商品を見ても別のロットを引き渡されるので事実上「ドット欠け」の事前確認はできないということになります)
ある中古ショップの場合、これらが返品の抑止事項として提示されています。
・液晶モニター等の構造上起こるわずかなドット抜け、色むら、明るさのむらなどを理由とした返品
・付属品がすべ揃っていない場合
・色・形など商品外観がイメージと異なるといった返品
・パッケージ開封後の「お客様都合」による返品 等々
まあわかるといえばわかるし、すべてを受けていたら中古店自体が回らないということもありますが、なぜ液晶モニタのこれらのドット欠け等は、このようにあらかじめ規約などで対処されており、クレームの対象にはなりえないのでしょうか。
液晶モニタの「ドット落ち」トラブル、どうやっても1/100台程度は発生する
液晶のドット欠けについては 仕様というか、技術的に避けることが難しいようで、メーカーサイドでも許容値以下であればOK出荷してしまうといった現状の理由があります(だいたいドット欠け発生するのは100台に1台くらいの確率だと、新品PC販売大手のドスパラは言っています)。
これは、メーカーサイドでもコストとの兼ね合いといった側面が大きいようで、なんでも100%で作ってしまうとどうにもならなくなってしまうというところがあるのでしょう。
工場の部品生産においてこれらの問題はある程度発生するのは当たり前なので、全部落としてしまうとバカ高くなってしまうので一定の%をもって出荷しているいうことのようですね。よって、当然ですが価格が高めなモニターだともっときっちりと検査しているわけで、これらの発生確率は低くなるともいわれています。
液晶のドット抜け2パターン、通常量なら修理・交換対象外
ドット抜け(欠け)は、「明るいドット抜け」「暗いドット抜け」があります。原因は途中までは同じなのですが前者は接触不良や配線の切れを理由として最大輝度まで明るくなったまま(常時点灯で)戻らなくなったもの。後者はやはり配線切れまたは接触不良で明るくならい状態(常時不点灯)に至ったものを指します。現在のトップレベルの設備をもってしても一定の確率で発生するものですので、メーカーも交換や修理には応じてくれません。
これらの対処について考えてみましょう。
フリーソフトで直してみる
一部のドット不良がある場合は、フリーソフト等の中には画面点滅等で刺激を与えてFixしてくれるといったものもあるようですが、効果は疑問視されている人のほうが多いようです(数日の時間をかけて治ったという人もいます)
新品店舗の一部では液晶ドット欠け保証のオプショナルがある
また一部新品店舗にはオプショナル保証などで液晶ドット欠けまでOKになっているところがわずかにあります(ドスパラのプレミアムサービス、ツクモのパーツ交換保証、ECカレント(単体のみ・ドット抜け保証加入要)/e-TREND(液晶モニタドット抜け交換保証サービス加入要)等)ので、モニタだけ新品にしてしまうという手段もあるかもしれません。
いずれにせよ中古PCであれば液晶モニタ自体は店頭販売であれば購入時点でチェックが可能ですから、目視でうまくチェックはさせてもらったほうがいいでしょうね。